NO.179 技術者倫理について考えてみましょう
技術者倫理
口頭試験の確認項目に倫理があります。倫理とは何かを考えてみましょう。
技術者が新しい技術やイノベーションを開発する際には、その影響や潜在的なリスクを考慮し、
公共の利益や個人の権利を尊重する必要があります。
特に、技術者倫理は、技術者が自らの仕事やプロジェクトにおいて、
社会的な責任を果たし、倫理的な行動を取ることが求められています。
一般的には下記が問われています。
1.公正性と平等性: 技術者は、技術の開発や利用において、
人種、性別、宗教、社会的地位などの要因に基づく不平等を助長しないように努めるべきです。
技術の利用が社会全体で平等で公正であることを確認するために、
バイアスの排除や公平なアクセスの確保が重要です。
2. プライバシーとセキュリティ: 技術者は、開発した技術が個人のプライバシーを侵害
しないように注意を払うべきです。
また、セキュリティの確保も欠かせません。ユーザーデータや機密情報が適切に保護され、
不正アクセスから守られるべきです。
3. 透明性と説明責任: 技術者は、自らの行動や技術の動作を十分に説明し、
透明性を確保する責任があります。
これによって、利害関係者や一般の人々が技術の理解と評価を行うことができます。
4. 環境への配慮: 技術者は、自らの活動が環境に与える影響を理解し、
可能な限り環境への悪影響を最小限に抑える努力をするべきです。
5. 法令と法規制の順守: 技術者は、法律や規制を順守する責任があります。
法令を遵守することは、技術の発展と社会の安定のために不可欠です。
6. 専門知識の向上: 技術者は常に新しい情報や技術の進展に注意を払い、
自己啓発を行い、最新の専門知識を維持することが求められます。
これらの原則は、技術者が倫理的かつ社会的に責任を果たし、
技術の進歩が社会全体の利益に寄与するように求められています。
口頭試験まで日数はありませんが、技術士会の倫理要綱を読み、自分なりの理解を深める
と良いと思います。最後まで諦めず勉強をやり切ってください。応援してます。