NO.145 自己理解の鍵を握る要素
キャリア・アンカーとは?自己理解の鍵を握るキャリアプランニングの要素
技術士試験まで残り約1か月半を切りました。
これからは新しいことはせず、これまでに学習してきた知識を徹底的に復習することが大事です。
本日は、キャリア・アンカーについてお伝えします。
キャリア・アンカーとは、職業やキャリアにおいて個人が重視する価値観や興味、能力の集合体を指します。個々人が持つ特定のスキルや関心領域に基づいて、自身のキャリアを形成し、発展させるための基盤となります。
キャリア・アンカーは、特定専門分野・職能別コンピタンス、全般管理コンピタンス、自律・独立、保障・安定、起業家的創造性、純粋な挑戦、奉仕・社会貢献、生活様式の8つのカテゴリーがあります。
キャリア・アンカーは、個人の長期的な職業選択や仕事への満足度に大きな影響を与えます。これは、自身がどのような価値や目的を追求したいのか、どのような業務や環境で自己実現を果たしたいのかを明確にするための指針となります。
キャリア・アンカーの理解は、自己認識やキャリアプランニングにおいて重要です。自身の強みや興味、価値観を把握することで、適切な職種や業界を選択し、成長や満足感を追求することができます。
特定専門分野・職能別コンピタンスは、特定の技術や専門知識に基づく技術専門家としての役割です。このアンカーは、専門的なスキルを極めることや業界での専門家としての地位を築くことに重点を置きます。
全般管理コンピタンスは、組織内でのリーダーシップや管理業務に焦点を当てたマネジャーとしての役割です。このアンカーは、組織を運営し成果を出すことにやりがいを見出し、人材の育成やチームの指導に取り組みます。
起業家的創造性は、新しいアイデアやビジネスモデルを創出し、革新的な価値を提供する能力です。起業家は、既存の状況や問題を見つめ、独自の視点や発想で解決策を見出すことができます。
自律・独立とは、自己の意志や判断に基づいて行動し、他者に依存せずに自立的に生活や仕事を遂行する能力や状態を指します。縛られず、自分でやり方を自分で決めていく、自律性と独立性は密接に関連しており、個人の成長や幸福にとって重要な要素となります。
保障・安定は、人々が安心して生活し、将来に対して心配や不安を抱かずに進むことができる状態を指します。これは、個人や組織が必要な支えや保護を得ることによって実現されます。保障は、リスクや困難に対して備えることで安心感を提供します。安定は、変化や不確実性に対して持続的に安定した状態を維持することを意味します。経済的な安定は、持続可能な収入や雇用の安定、経済成長の安定などを指します。安定した家庭環境や信頼できる人間関係は、心の安定や幸福感をもたらします。
純粋な挑戦とは、新たな可能性や限界に立ち向かい、自己の成長や目標達成を追求する行為や姿勢を指します。これは、安定や快適さを追求するだけでなく、自己の能力や可能性を試し、進化し続けるために重要な要素です。純粋な挑戦は、自己の限界に挑み、新たな領域に進出する勇気と意志を必要とします。それは、自己の能力やスキルを高めるために困難な課題や障壁に立ち向かって、克服することです。
純粋な挑戦は、自己の成長や進歩を促し、個人の可能性を最大限に引き出すための鍵です。
純粋な挑戦をし続けることで、忍耐力、決断力、創造力などが育まれます。
失敗や困難に直面しても諦めず、継続して努力し、新たな解決策やアプローチを見つけ出しながら挑戦しつづけることで、自己の成長できるのです。
奉仕・社会貢献とは、自己の能力や時間を使って他人や社会に貢献する行為や姿勢を指します。これは、利他的な思考や行動に基づいて、社会の福祉や発展に寄与することを目指すものです。
奉仕・社会貢献の目的は、他人の幸福や困難を軽減し、社会全体の繁栄や公正性を促進することです。これは、個人やグループが自己の能力やリソースを活用し、他人や共同体のニーズや問題に対処することを意味します。奉仕・社会貢献は、人々の生活の質を向上させ、社会的なつながりや共感を醸成する役割を果たします。
他人や社会に貢献することにより、社会的な課題や困難への解決策を見つけ、社会の福祉を向上させることが可能です。また、奉仕・社会貢献は、個人の成長や幸福にもつながります。他人に尽くすことや社会貢献活動を通じて、個人の喜びや自己成長を実感することができます。
生活様式とは、個人や集団が日常的に行っている生活のスタイルやパターンのことを指します。それぞれの人によって異なる生活様式があり、人々の行動や習慣、選択の基準に影響を与えています。生活様式は、さまざまな要素によって形成されます。例えば、仕事や学校、家庭環境、文化背景、経済的な状況、地理的な条件などが生活様式に影響を与えます。また、技術の進歩や社会の変化も生活様式に変化をもたらす要因となります。
重要なのは、自身のキャリア・アンカーを知り、それに基づいて自己実現を果たすためのセルフイメージを把握することです。自身の興味や価値観に合致し、持続的な成長や充実感をもたらすキャリアを築くために、キャリア・アンカーの理解は不可欠です。
キャリア・アンカーは、個人の職業的なアイデンティティを形成し、キャリアの方向性を決定するための指針となります。自身のキャリア・アンカーを理解することで、自己成長や職場での適応力を高めることができます。
キャリア・アンカーを明確にするためには、自己分析が重要です。自身の能力や関心、価値観についての正直な評価を行い、どのような仕事や環境で自己実現を果たせるのかを考える必要があります。自己分析するツールとしては総監のキーワードに出てくるSWOT分析などのキーワードを使ってみてください。
キャリア・アンカーは固定的なものではなく、時間とともに変化することもあります。新たなスキルや興味が芽生えたり、ライフステージの変化に伴って重視する要素が変わりますので年に何度か計画立ててチェックすることをお勧めします。
キャリア・アンカーを活用することで、自身の強みを生かし、職場での意義ある活動や成果を上げることができます。また、キャリアの転機や転職の際にも、自身のキャリア・アンカーを軸にして適切な選択をすることができます。
最も重要なのは、自身のキャリア・アンカーに忠実になることです。
他人の期待や社会の評価に左右されず、自分自身が本当に追求したいキャリアを見つけ、その方向性に向かって進むことが大切です。
個人の職業的な幸福感や充実感を高めるためることに繋がります。
自己理解を深め、自身のキャリア・アンカーを把握し、自己実現を果たすためのキャリアを築いていきましょう。
また、総監技術士は部下たちが、彼ら自身のキャリア・アンカーをイメージできるようにサポートしてあげてください。
試験まで時間が限られてきましたが、合格に向けて自己信頼を持ち、周囲のサポートを受けながら、着実に目標に向かって進んでいくことが大切です。限られた時間の中で努力を怠らず、自分自身を信じて合格への道を歩み続けましょう。
また、勉強だけでなく、適切な休息やストレス管理も大切です。適度なリラックスや運動、趣味の時間を取り入れながら、心と体のバランスを保つことが成功への秘訣です。
最後に、周囲のサポートを頼りにすることもおすすめです。仲間や家族、指導者や先輩たちの励ましやアドバイスを受けながら、一緒に目標に向かって頑張りましょう。
技術士試験は大きな挑戦ですが、努力と準備を積み重ねることで必ず乗り越えることができます。自分の能力と可能性を信じ、最後まで諦めずに頑張りましょう。応援しています!